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title脂質異常症
- 2015.10.13(火)
- コレステロールって、悪者?
- 2015
10/13
Tue コレステロールって、悪者?
category:脂質異常症
コレステロール |
女性ホルモンの分泌が減少するとコレステロールが上昇してきます。
健康診断でジリジリと上昇しつつあるのを実感している人も多いのではないでしょうか?
コレステロールは全体の約70~80%が肝臓で生成され、残りが食事からの摂取です。
コレステロールは悪者か?
それは間違い、身体には必要不可欠です。
では、何に必要なのか?
①副腎皮質ホルモンやエストロゲンなどのホルモンの原料
②脂肪の消化吸収を助ける胆汁酸の原料
③細胞膜を作る
など、大切な働きをします。

あまり低い時は慢性肝炎や癌などで生成量が減少している事もあります。
なぜ、多くなるといけないの?
コレステロールが多い血液はドロドロになり、血管壁に溜まりやすくなり、
動脈硬化を起こし、脳梗塞や狭心症、心筋梗塞の危険性が高くなります。

高血圧や肥満、糖尿病などの生活習慣病があると進行しやすくなります。
善玉と悪玉コレステロールとは何?
コレステロールが結びついているリポタンパクによって分類されています。
*善玉コレステロール(HDL)・・・組織内で余ったコレステロールを肝臓に運ぶ。
不足すると血管や組織にコレステロールが溜まる。
*悪玉コレステロール(LDL)・・・組織にコレステロールを運ぶ。
過剰になるとコレステロールが血管や組織に溜まる。
総コレステロールと、善玉と悪玉の量も重要になります。
善玉コレステロール : 40mg/dl 未満
悪玉コレステロール : 140mg/dl 以上
上記の場合には生活習慣の見直しが必要です。
脂質異常症といって、コレステロールや中性脂肪などの脂質が高い状態があります。
上記の善玉や悪玉コレステロール値の他に、中性脂肪が150mg/dl以上を言います。
更年期から女性は総コレステロールが上昇してきますが、
中性脂肪と善玉と悪玉コレステロールが正常な場合には、
中性脂肪の働きは何?
エネルギー源として体内に貯蔵され、
糖質などのエネルギーが不足した時に使用されます。
使われないと皮下や内臓に溜まって行きます。
詳しくはこちら

コレステロールの約70~80%は肝臓で作られるため、
「食事での摂取はあまり気にしなくても良い」
と最近では言われており、健康な人は制限は必要ないとされています。
食事で多く入れば肝臓で作る量を減らし、逆に不足してれば肝臓が作るそうです。
しかし、カロリーコントロールや栄養バランスは大切です。
悪玉コレステロール(LDL)が高い人は食事制限が推奨されます。
他の生活習慣病がある人も食事には気をつける必要があります。
悪玉コレステロールを下げるには?
①オメガ3脂肪酸・・・青魚のDHAやEPA
くるみやエゴマ油、大豆のαリノレン酸
エゴマとはシソ科の植物で、エゴマ油はシソ油とも呼びます。
αリノレン酸以外にも鉄分やビタミンBなど多くの成分を含んでいます。
1日スプーン1杯くらいを加熱しないでサラダや魚料理にかけるのがベスト
②食物繊維・・・水溶性と不溶性の2種類があり、水溶性食物繊維には
腸内のコレステロールを吸着して排出する効果があります。
野菜、果物、海藻類に多く含まれます。


このみかんにも水溶性食物線維が
多く含まれています。
特に薄皮や白いすじに多いので、
一緒に食べると良いそうです。
(不溶性も含まれ便秘解消にも良いです)
ビタミンCも多く
美白やコラーゲン生成にも役立ちます。
またβ-カロチンは体内でビタミンAになり、
肌荒れや疲れ目を防止します。
昨日(10/12)5Kgで950円でした

③ヨーグルト(乳酸菌)・・・・コレステロールと結合して便として排出
④運動・・・・悪玉コレステロールを直接下げる効果は少ないですが、
善玉コレステロールを増やします。
また運動によって基礎代謝が上がります。
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